SESSION 3「環境との対話」

自然環境、生態系といった環境とアートはどのように対話してきたのでしょうか。異なるアプローチをしてきたアーティストたちが、それぞれの実践について語り合い、サステナビリティや気候変動といった現代の環境課題について、アートの視点から考察します。

■登壇者

撮影:Sakiko Nomura

AKI INOMATA (アーティスト)
2008年、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了。「つくる」行為が人間だけに特権的なものではないことに着目し、生物との共同作業のプロセスを作品化してきた。近年の展覧会に「第22回ミラノ・トリエンナーレ」(トリエンナーレデザイン美術館、2019)、「Broken Nature」(MoMA、2020)、「国際芸術祭 あいち2022」(岡家、2022)、「六本木クロッシング2022展」(森美術館、2022)、「バンコク・アート・ビエンナーレ2024」(BACC、2024)、など。

Mona Oren (アーティスト)
パリを拠点に活動する彫刻家。過去20年にわたりドローイングや写真、映像、インスタレーションも手がけてきた。近年は、植物や自然といった題材から、個人史に基づくより抽象的なテーマへと幅を広げている。2022年にヴィラ九条山で櫨蝋(ハゼロウ)と出会い、日本の伝統技術と自身の制作との共鳴を感じたことから、素材の実験と探究を続けている。

川内倫子 (写真家)
滋賀県生まれ。2002年に『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞受賞。2009年に第25回ICPインフィニティ・アワード芸術部門を受賞するなど、国際的にも高い評価を受け、国内外で数多くの展覧会を行う。主な著作に『Illuminance』(2011)、『あめつち』(2013)、『Halo』(2017)など。近年の展覧会に「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」(東京オペラシティ アートギャラリー、2022)など。

■モデレーター

長谷川祐子 (キュレーター、京都大学経営管理大学院 客員教授、前金沢21世紀美術館館長
京都大学法学部卒業。東京藝術大学美術研究科修士課程修了。金沢21世紀美術館学芸課長及び芸術監督、東京都現代美術館学芸課長及び参事、金沢21世紀美術館館長などの要職を歴任。これまでサンパウロ (2010)、シャルジャ(2013)、モスクワ(2017)、タイ(2021)などでのビエンナーレや、フランスで日本文化を紹介する「ジャパノラマ:日本の現代アートの新しいヴィジョン」、「ジャポニスム 2018:深みへ―日本の美意識を求めて―」展を含む数々の国際展も企画。2020年に文化庁長官表彰、2015年にフランス芸術文化勲章シュヴァリエ、2017年にブラジル文化勲章、2024年にフランス芸術文化勲章オフィシエを受賞。


タイムテーブル

【SESSION 2】
17:00 受付開始
17:30 イベント開始
18:30 イベント終了

※各回入れ替え制