女性アーティストたちの表現や価値観を社会につなぎ、社会変革を推進するうえでのアートの可能性について対話を行います。
■登壇者

ORLAN (ヴィジュアル アンド パフォーマンスアーティスト)
フランス出身、1960年代より活動を開始し、特に現代社会の女性の身体の在り方を主題とし、フェミニストであり、伝統的・社会的・政治的・宗教的な規範や圧力に問いを投げかけている。外科手術を用いたパフォーマンスで広く知られるが、写真、映像、AR、AI、絵画、彫刻、樹脂、3Dプリント、ロボティクス、ホログラム、AIなど、特定の素材や手法にとらわれない多様な表現で活動している。ポンピドゥー・センター(パリ)、MOMA(ニューヨーク)、LACMA(ロサンゼルス)、ウォーホル美術館(ピッツバーグ)、国立国際美術館(大阪)、ソンゴク美術館(ソウル)など、世界各地の主要美術館に収蔵。

Gong Yan (上海当代芸術博物館ディレクター)
上海当代芸術博物館のディレクター兼アーティスティック・ディレクター。上海視覚芸術学院の教授も務める。これまでに上海当代芸術博物館にて「篠原一男展」(2014)、「フセイン・チャラヤン展」(2021)、「伊東豊雄展」(2017)などの個展のキュレーションを手がけたほか、第11回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展中国館「Ordinary Architecture」の共同キュレーターなども担当した。

佐々木類(アーティスト)
高知県生まれ。身近にある自然や生活環境にインスピレーションを得ながら、主に保存や記録が可能な素材であるガラスを用い、自分が存在する場所で知覚した「微かな懐かしさ」のありようを探求している。ラトビア国立美術館(ラトビア)、金沢21世紀美術館、国立工芸館など作品収蔵多数。2025年9月からは国際芸術祭「あいち2025」に参加予定。

Sputniko! (アーティスト、株式会社Cradle代表取締役社長)
ロボティクスなど多彩な手法を用いて、テクノロジーとアイデンティティ、現代社会の交差点を探求する作品を制作。遊び心にあふれながらも挑発的なアプローチでジェンダーなどのテーマを扱い、新興技術がもたらす倫理的・文化的影響を問いかけている。近年は社会起業家としても活動を広げており、職場で働く女性の健康とウェルビーイングを支援する企業Cradleを設立し、日本国内の75社以上の大手企業にサービスを提供している。
■モデレーター

後藤繫雄 (編集者、クリエイティブディレクター、アートプロデューサー、京都芸術大学名誉教授)
編集者として坂本龍一、篠山紀信、蜷川実花、奈良美智らのアーティストブックや写真集を多数編集し、コンテンポラリーアートに関する著作も多数。展覧会のプロデュースのほか、現代写真ギャラリー・出版社G/P+abpも主宰。主な著書に『アート戦略 コンテンポラリーアート虎の巻』(光村推古書院、2018)、『現代写真』(リトルモア、2023)、『現代写真とは何だろう』(筑摩書房、2024)などがある。2025年よりハイパーミュージアム飯能の館長を務める。
【SESSION 2】
14:30 受付開始
15:00 イベント開始
16:00 イベント終了
※各回入れ替え制